la vie quotidienne

*あなたのストーリーお読みします* ストーリーリーディングのsatonao*blog

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

明るい小川(作品について)

明るい小川/ボリショイバレエ

音楽:ドミトリーショスタコーヴィッチ
振付:アレクセイ・ラトマンスキー
指揮:パーヴェル・クリニチェフ
管弦楽:ボリショイ劇場管弦楽団

ジーナ(ピョートルの妻):エカテリーナ・クリサノワ
ピョートル(農業技師):アンドレイ・メルクーリエフ
バレリーナ:マリーヤ・アレクサンドロワ
バレエ・ダンサー(バレリーナのパートナー):セルゲイ・フィーリン
アコーディオン奏者:デニス・サーヴィン
初老の別荘住人:アレクセイ・ロパレーヴィチ
その若作りの妻:アナスタシア・ヴィノクール
ガヴリールィチ(品質検査官):アレクサンドル・ペトゥホーフ
ガーリャ(女学生):アナスタシア・スタシケーヴィチ
搾乳婦:アンナ・アントロポーワ
トラクター運転手:イワン・プラーズニコフ
高地の住人:アントン・サーヴィチェフ
クバンの作業員:バトゥール・アナドゥルジエフ



今回、白鳥もドンキも観ずに明るい小川一本に絞りました。
ちょっと予算の都合もあったし。。

明るい小川は日本での初演になり、内容もよく分からないまま
劇場でパンフを買い、上演前のプレトークを迎えました。
この作品を振り付けしたラトマンスキー氏による、作品のあらすじや
登場人物像、作品の背景などを詳しく聞くうちに
この作品はただ楽しいバレエとはちょっと違うのかな…と感じました。

作品の時代背景は1930年代のソヴィエト連邦。
登場人物たちが暮らすのはコルホーズ(集団農場)、明るい小川農場。

世界史の授業で習ったことのある、コルホーズ。
実際どういうものだったのか…なんて、想像もつかなかったしあまり興味もなかった。
ただ、共産主義真っ直中の時代であることは間違いなく
そこで生きる人々の様子がバレエになったのは確かなのです。

しかも、喜劇。

プレトークでラトマンスキー氏が語っていましたが、この明るい小川は
1935年、レニングラード(現在のサンクトペテルブルグ)マールイ劇場にて初演。
しかし、この作品を観たスターリンは激怒…
また『プラウダ』紙(ソ連共産党中央機関紙)にも『バレエのまやかし』と批判され、
ソ連時代を通じて明るい小川は上演されることがなかったそうです。

政治的な圧力がこの喜劇的なバレエにナゼかかったのか、
それは今の私にはよく理解できないのですが
パンフで解説を綴っている、赤尾雄人氏によると

『クバン地方で1933年に大飢餓があり、多くの人が餓死したのに
2年も経たないうちに、クバンを舞台としたドタバタ喜劇を繰り広げた。
さらに、振り付けたロプホーフの妹がイギリスの経済学者と結婚していたこともあり
ソ連国内でロプホーフが置かれていた政治的立場が微妙だった…』

と推測していて興味深かったです。

また、この明るい小川を作曲したショスタコーヴィチも
バレエ1作目の『黄金時代』
(ソ連のサッカーチームが西側の資本主義国に遠征して様々な冒険を繰り広げ
ファシストの悪事を暴くという物語)
バレエ2作目の『ボルト』
(第一次五か年計画以降のソ連の重工業化を背景に、労働者のサポタージュや
人民の敵を糾弾する風刺や時事性の強いバレエ)-赤尾雄人氏解説より抜粋
そして、バレエ3作目の『明るい小川』

と、実に面白いバレエ音楽を作曲しています。
しかし、この3作目を最後にバレエ音楽から手を引いています。
政治的な圧力がかかった明るい小川を最後に、バレエ音楽の作曲から
手を引かざるを得なかったのでしょう。

ラトマンスキー氏は
『ショスタコーヴィチがバレエ音楽を書き続けていたら
チャイコフスキーやプロコフィエフのような偉大なバレエ音楽家になっていただろう。
とても残念でならない。』
と語っていました。

そんなプレトークを聞いて、作品への理解を深め
上演を心待ちにしていたところへ、突然のアナウンス。

日本とロシアの文化交流『ロシア文化フェスティバル2008』に参加しているようで
ロシア側からの代表挨拶があるとか…。
で、出てきたのがナルイシキン露大統領府長官。
この方、KGB(旧ソ連国家保安委員会)に所属していたプーチン首相の強力な支持者だとか。

ふぇぇぇぇ~。
明るい小川の前に挨拶なの。
開かれたロシアを猛アピールって感じなのかしら…。
なんか、政治の黒い渦がぐるぐるしている中で幕が上がり、
そこには地球儀をバックにソ連の国旗(鎌とハンマー)が描かれ
ロシア語で様々な言葉が書かれている幕がばばーんと登場(笑

このロシア語、なんて書いてあるかパンフの赤尾雄人氏解説に書かれていましたが
『コルホーズの女性は偉大な力だ』
『トラクターと託児所は新しい村の原動力だ』
『音楽の代わりの荒唐無稽』
『バレエのまやかし』
と、プラウダ紙の見出しをスローガンに並べちゃったりしています。
ラトマンスキー氏のユーモアと皮肉から始まるんですね。
ここから、その幕を見ることが出来ます↓

http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/111007839.html

さて、長くなりましたのでバレエの観劇日記はまた次回…。
あらすじはこちら↓

http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/107166905.html
http://www.japanarts.co.jp/html/2008/ballet/bolshoi/brightstream.htm
スポンサーサイト
[ 2008/12/12 18:31 ] バレエ | TB(-) | CM(2)
No title
明るい・・・とはいいつつも意味をもつ深いお話なのですね。
観劇日記も楽しみにしています。
[ 2008/12/13 10:02 ] [ 編集 ]
>ままもちちゃん
内容は明るさ満載なんだけどね(笑
ロシアという国はヨーロッパ大陸の中でちょっと変わった
面白い国だなぁと思いました。
そして、益々興味も出てきちゃうのよ。。

観劇日記は近いうちに(汗
[ 2008/12/15 19:51 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。