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WORLD BALLET FESTIVAL(Program A)

(Je l'écris en japonais)

久々の更新。
放置してすみません…。

第12回世界バレエフェスティバル(プログラムA)
8/2 東京文化会館

*Tchaikovsky Pas de deux チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
Maria Kochetkova(San Francisco Ballet) et Daniil Simkin(American Ballet Theatre)
マリア・コチェトコワ(サンフランシスコ・バレエ) ダニール・シムキン(アメリカン・バレエシアター)


噂のシムキンを始めて見ました。
ジャンプ、回転、どれを取ってもなかなか素晴らしかったです。
この大舞台でのオープニングですから、緊張とプレッシャーも凄かったでしょうが
そんなことを感じさせない爽やかな2人でした。
コチェトコワもとても愛らしく、チャイコフスキー・パ・ド・ドゥにぴったり。
ただ、私はシムキンの足さばきがちょっと雑で汚く見えたのが気になっちゃって…
若さゆえかな。。今後に期待します!!

*Nutcracker Picnic pas de deux くるみ割り人形”ピクニック・パ・ド・ドゥ”
Lucinda Dunn(The Australian Ballet) et Robert Curran(The Australian Ballet)
ルシンダ・ダン(オーストラリアン・バレエ) ロバート・カラン(オーストラリアン・バレエ)

グレアム・マーフィー版のくるみ割り人形からのパ・ド・ドゥ。
このマーフィー版のくるみ割り人形はひとりのダンサー、クララの物語。
ダンサーを目指しロシアで学び、戦争を迎え、恋人を失い
ディアギレフバレエ団に入団し、世界中を巡り、オーストラリアの地へ落ち着く…
そんな物語の中で幸せだった恋人とのピクニック・パ・ド・ドゥ。
こんなにリフトが多かったっけ?と、ちょっとびっくりな振付だったけど
最後、雨が降ってきて逃げるシーンがグッとくる。
この後の物語を知っているが故に辛くなるっていう感じです。
ガラでこの演目なのは…ちょっと謎な気もしました。

*Le Corsaire 海賊
Marianela Nunez(The Royal Ballet) et Thiago Soares(The Royal Ballet)
マリアネラ・ヌニェス(英国ロイヤル・バレエ) ティアゴ・ソアレス(英国ロイヤル・バレエ)


昨夏、ロイヤル来日公演で圧倒的な人気を掴んだヌニェス。
私は初見だったのでとても楽しみにしていました。
踊り始めてすぐに、彼女の踊りにぐっと引き込まれ、とても幸せな気分に浸れました。
ロイヤルも世代交代を迎え、次々と往年の名ダンサーが引退し
若いバレエ団へと変貌を遂げています。
その中心的な存在になりうるダンサーとしてヌニェスはぴったりですね!
私生活でもパートナーであるソアレスとは、息も合って素敵な舞台でした。

ヌニェス&アコスタのラ・バヤデール動画

*ELLA ES AGUA She is Water エア・エス・アグア
Tamara Rojo(The Royal Ballet) タマラ・ロホ(英国ロイヤルバレエ)


スペイン出身の振付家、ゴヨ・モンテロがロホの為に振り付けた作品。
水の中から生まれた精霊のような存在が、人間に憧れるが
その世界はとても生きづらく、戻りたくなくてもまた水の中へと戻ってゆく…
そんなイメージを受けました。
哀愁漂う音楽に、ロホのほとばしるエネルギー溢れるダンス。
胸がいっぱいになって、思わずホロッときてしまう作品でした。
ロホの踊り、演技力の高さに驚き、
来年の来日公演では彼女のジュリエットも見たいな、と思いました。

*The Nutcracker くるみ割り人形
Iana Salenko(Staatsballet Berlin) et Zdenek Konvalina(The National Ballet of Canada)
ヤーナ・サレンコ(ベルリン国立バレエ) ズデネク・コンヴァリーナ(ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)


レフ・イワーノフ版の伝統的なくるみ割り人形から第3幕のパ・ド・ドゥ。
サレンコが華奢で小さく、かわいらしいお姫様でした。
パッと華やぐような演出には欠ける演目ではあるものの
私はとっても楽しむことができました。
やっぱり曲は最高だし、サレンコとコンヴァリーナの透明感ある2人が
すごく輝いていて夢心地でした。
雰囲気が一気に夢の国へ様変わりしてしまうのだから、すごい。
いつまでも見ていたい星くずのキラメキのような2人でした。

*Coppelia コッペリア
Alina Cojocaru(The Royal Ballet) et Johan Kobborg(The Royal Ballet)
アリーナ・コジョカル(英国ロイヤルバレエ) ヨハン・コボー(英国ロイヤルバレエ)


コジョカルが帰ってきました!!!お帰り~♪
お転婆娘には見えないスワニルダだったけど、2人のラブラブっぷりが
炸裂しすぎていて、ほんっと幸せ気分でした♪
きっとまだ完全復活とまではいかなかったのだろうけど、
安定感のある踊りは健在で、コボーが優しく見守っている雰囲気に
目頭が熱くなったりもして…(親戚のおばちゃんみたい…)
とにかく、やっぱりコジョカル&コボーは最高でした!

*Giselle pas de deux from Act2 ジゼルより第2幕のパ・ド・ドゥ
Mizuka Ueno(The Tokyo Ballet) et Mathieu Ganio(Ballet de l'Opera national de Paris)
上野水香(東京バレエ) マチュー・ガニオ(パリオペラ座バレエ)


ジゼルは、きっと向き不向きがありますね。
上野さん、テクニックは素晴らしいですし見ていて何の問題もないのですが
情感がどうも伴わないのか、マチューとの心の通い合いが見えませんでした。
このジゼルって実はすごく難しい演目かもしれません。
DVDで見たパリオペラ座のレティシア・プジョルだって、情感が感じられないジゼルで
なんだか2幕が恐ろしくつまらなかったですもの。
上野さんのようなタイプはもっとお祭り的な演目の方が合うんじゃないかしら。

フェリ&ムッルのジゼル動画を見る

*Critical Mass クリティカル・マス
Sylvie Guillem et Nicolas Le Riche(Ballet de l'Opera national de Paris)
シルヴィ・ギエム ニコラ・ルリッシュ(パリオペラ座バレエ)


ラッセル・マリファントの作品です。
見てすぐに、マリファントだなぁ~というような暗闇にスポットライトの舞台。
で、踊っている内容もマリファントだなぁ~という絡まり合い。
TWOの方が断然スリリングで面白かったな。
どうせ2人で踊るなら、あの振付をもっと高速で踊ってくれたらスリル満点だけど。
でも、なんとなくギエムはもうこういう路線なのか…っていうのは理解できた。
なので、12月のアクラム・カーンとの作品がすごく見たくなってきた。

Sylvie Guillem TWO動画を見る

*Raymonda pas de deux from Act3 ライモンダより第3幕のパ・ド・ドゥ
Maria Eichwald(Stuttgarter Ballet) et Filip Barankiewicz(Stuttgarter Ballet)
マリア・アイシュヴァルト(シュツットガルト・バレエ) フィリップ・バランキエヴィッチ(シュツットガルト・バレエ)


アイシュヴァルトの気位高いライモンダが素晴らしかったです。
バランキエヴィッチはちょっと厳つくて、王子様には見えなかったけど(笑
このパ・ド・ドゥはやはりライモンダのピアノソロが有名ですが
アイシュヴァルトはどこまでも高貴な感じで、私はとても良かったです。
しかも爽やかに踊ってくれたので、ねっとり感はなく、さっぱりしていて気持ちよかったです。
Bプロのオネーギンが今から楽しみです!!

*Scarlatti-pas de deux from Les Enfants du Paradis
スカルラッティ・パ・ド・ドゥ 天井桟敷の人々より
Agnes Letestu(Ballet de l'Opera national de Paris) et Jose Martinez(Ballet de l'Opera national de Paris)
アニエス・ルテステュ(パリオペラ座バレエ) ジョゼ・マルティネス(パリオペラ座バレエ)


昨年ジョゼが振り付けた『天井桟敷の人々』がパリオペラ座で上演された。
その中からのパ・ド・ドゥになり、スカルラッティの曲に振り付けたパ・ド・ドゥ。
無音の状態から踊り始める2人。
そのうちピアノの伴奏が伴い、しっとりと踊り始める。
テクニックを凝縮したような場面も展開され、ガラでも十分な演目だった。
しかし、2人の優雅さに目を奪われているとあっという間に終わってしまう。
この天井桟敷の人々という作品をよく知らないので
知っている方はもっと違った見方が出来るのかもしれない。

*Diana and Actaeon ディアナとアクティオン
Xiomara Reyes(American Ballet Theatre) et Jose Carreno(American Ballet Theatre)
シオマラ・レイエス(アメリカン・バレエシアター) ホセ・カレーニョ(アメリカン・バレエシアター)


実力派の2人が踊るのだから、全く安心して見ていられる演目。
テクニック的にはかなり難しいと思うのですが
2人が踊るとそんなことは見た目には全く分かりません。
特に、カレーニョの正統派な美しい踊りにはホレボレしました。
この演目はつまらない踊り方をすると、全くつまらない演目になってしまいますが
今回は最初から最後までとっても楽しむことが出来ました。
レイエスはいつみても楽しそうに踊りますね♪

レイエス&コルネホのディアナとアクティオン動画を見る

*Othello オテロ
Helene Bouchet(Hamburg Ballet) et Thiago Bordin(Humburg Ballet)
エレーヌ・ブシェ(ハンブルグ・バレエ) ティアゴ・ボァディン(ハンブルグ・バレエ)


オテロって言えば悲劇。
この作品がバレエではどの辺りで踊られるのかは分かりませんが
2人の緊迫しつつも、愛を探り合うようなそんな雰囲気が胸にきました。
全幕で是非観てみたいです!
ボァディンの鍛え抜かれた肉体が本当に美しく
まるでギリシャ神話を見ているかのようでした。

*Die Kameliendame pas de deux from Act1 椿姫より第1幕のパ・ド・ドゥ
Aurelie Dupont(Ballet de l'Opera national de Paris) et Manuel Legris(Ballet de l'Opera national de Paris)
オレリー・デュポン(パリオペラ座バレエ) マニュエル・ルグリ(パリオペラ座バレエ)


マルグリットを追いかけて部屋まで来てしまうアルマンとのパ・ド・ドゥ。
ルグリは年齢を感じさせない踊りをしますね。
無邪気なアルマンではなかったけれど、マルグリットを想う気持ちが溢れていました。
対するオレリーが素晴らしかった。
大人っぽく、艶っぽく、でもアルマンに惹かれていく迷い
こんなにも演技に深みの出るダンサーだと思わなかったので感激しました。
リフトはちょっとスムースにいかなくて残念。
やはりハンブルグの椿姫を観てしまうとリフトに突っ込みたくなってしまいます。。

*FAUVES フォーヴ
Bernice Coppieters(Les Ballets de Monte-Carlo) et Gil Roman(Bejart Ballet Lausanne)
ベルニス・コピエテルス(モンテカルロ・バレエ) ジル・ロマン(ベジャールバレエ)


牧神の午後のマイヨー版。
めちゃくちゃ良かったです。
マイヨー作品は始めて見たのですが、こんな素晴らしい作品を作る振付家だったとは!
今までも何度かモンテカルロ・バレエの来日公演はあったものの
どうも見に行くテンションが上がらず仕舞いでしたが
次回の来日時は絶対に見に行きたいと思います。
しかもコピエテルスがもう、ずっばらしいダンサー!
見ることが出来て良かった♪

*Black swan pas de deux 白鳥の湖より黒鳥のパ・ド・ドゥ
Svetlana Zakharova(The Bolshoi Ballet) et Andrei Uvarov(The Bolshoi Ballet)
スヴェトラーナ・ザハロワ(ボリショイ劇場バレエ) アンドレイ・ウヴァーロフ(ボリショイ劇場バレエ)


ロシアンスタイルのバレエを観て思うのだけど、
優雅さの質がヨーロッパスタイルに比べると極上に素晴らしい。
ポーズの美しさ、上半身の美しさ、レベランスの美しさ
どこを切り取っても美しい。
その真骨頂がザハロワな気がする。
スターダンサーの集まる舞台で彼女を見ても、やはりザハロワは一段格上な感じがしたのは
つま先から手の先までバレエダンサーなのだという意識の高さが伝わってくるからかもしれない。
普通のお姉ちゃんが踊っているという感じが微塵もなく、バレエを踊るために生まれてきたような
不思議な感じがしたのには自分でも驚いた。
特にザハロワファンではなかったけど、改めて彼女の凄さに気付かされた舞台でした。

ザハロワ&ボッレの白鳥の湖から黒鳥の動画を見る

*Kazimir's Colours カジミールの色
Diana vishneva(The Mariinsky Ballet) et Vladimir Malakhov(Staatsballett Berlin)
ディアナ・ヴィシニョーワ(マリインスキー劇場バレエ) ウラジーミル・マラーホフ(ベルリン国立バレエ)


ごめんなさい。
この辺りになると疲れもピークで、睡魔との戦いが…。
なので、コメントできるほどしっかり見ていませんでした。

*Manon Bedroom pas de deux マノンより寝室のパ・ド・ドゥ
Polina Semionova(Staatsballett Berlin) et Friedemann Vogel(Stuttgarter Ballet)
ポリーナ・セミオノワ(ベルリン国立バレエ) フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ)


セミオノワのマノンがちょっと雑な踊りでした。
音にもあまり合っていなくて、振付をなぞっている感じが見受けられました。
まだ、マノンを踊るには早いのでしょうか?
彼女の踊りをたくさん見ているわけではないので、よくは分かりませんが
踊り方がちょっと自己中心的っぽい感じがします。
寝室のパ・ド・ドゥなのでもっと愛情たっぷりに、相手のことを想って踊って欲しかったなぁ。

*Don Quixote ドン・キホーテ
Natalia Osipova(The Bolshoi Ballet) et Leonid Sarafanov(The Mariinsky Ballet)
ナターリヤ・オシポワ(ボリショイ劇場バレエ) レオニード・サラファーノフ(マリインスキー劇場バレエ)


高難度テクニックが凝縮された、トリに相応しい2人の登場♪
飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで♪
回って回って回って回るぅ~~~~~~♪
ロシアバレエ、スゴイですねー。
やっぱりクラシックバレエはロシアに軍配が上がっちゃうのかな。
でも、最後にとっても楽しめたので大満足です。

オシポワ&サラファーノフのドンキ動画を見る

4時間以上にも及ぶ舞台を観て、心身共にお腹いっぱい。
Bプロにも行きますが、今からちょっと怖いです。。。
体調万全で臨まないと。。
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[ 2009/08/04 17:44 ] バレエ | TB(-) | CM(-)

Romeo and Juliet(The Royal Danish Ballet)

Je l'écris en japonais.
24/05/2009
Romeo and Juliet(ロミオとジュリエット)
The royal Danish Ballet

振付:ジョン・ノイマイヤー

Romeo(ロミオ):Sebastian Kloborg(セバスティアン・クロボー)
Juliet(ジュリエット):Susanne Grinder(スザンネ・グリンデル)

Lady Capulet(キャピュレット夫人):Gitte Lindstøm(ギッテ・リンストロム)
Rosaline(ロザライン):Amy Watson(エイミー・ワトソン)
Tybalt(ティボルト):Mads Blangstrup(マス・ブランストルップ)

Benvolio(ベンヴォーリオ):Alexander Stæger(アレクサンダー・ステーゲル)
Mercutio(マキューシオ):Morten Eggert(モーテン・エガト)
Brother Laurence(僧ローレンス):Constantine Baecher(コンスタンティン・ベケル)

(The troupe of actors)旅芸人の一座
Isabella(イザベラ):Tina Hkøjlund(ティナ・ホイルンド)
Valentine(ヴァレンティン):Jean-Lucien Massot(ジャン=リュシアン・マソ)
Luciana(ルシアーナ):Anastasia Paschali(アナスタシア・パスカリ)
Lavinia(ラヴィニア):Giorgia Minnella(ギョルジア・ミネッラ)
Antonio(アントーニオ):Christopher Rickert(クリストファー・リッケル)
Bianca(ビアンカ):Kizzy Howard(キジー・ハワード)

ロミオとジュリエットは踊る側もハードだが、観る側もハードだ。
最初から2人が辿る悲しすぎる運命を分かって観ているのだから。

シェイクスピアの物語をプロコフィエフの音楽は実に雄弁に語り
振付や演出によって多種多彩のロミオとジュリエットを観ることが出来る。
今回はノイマイヤー氏の解釈、演出を観たくて足を運んだ。

ロミオとジュリエットの他の版では、キーになる人物は大抵
主役の2人+ティボルト、マキューシオ、ベンヴォーリオ、僧ローレンス
であり、それ以外の登場人物はあくまでも脇役として
あまり人物像などが分からない。

しかし、ノイマイヤー氏は端役にまで個性を与え
まさに今、ヴェローナの街で起こっているという現実感を観る側に与えている。
そして、それを演じるデンマーク・ロイヤルのダンサーたちが
驚くほど役者で、物語にぐいぐいと引き込まれる。

その物語を理解しやすくしたのが、旅芸人一座の存在だ。
移動式の芝居小屋で演じられる物語は、ロミオとジュリエットの未来を暗示し
様々な場面で効果的に使われていた。
今回、一番の役者はまさにこの旅芸人の一座だったかもしれない。

この旅芸人の一座を効果的に使うことによって、ノイマイヤーは現実的な
イメージを大切にしつつ、物語に無駄が生じないようにしたようにも見えた。

さて、肝心のロミオとジュリエットだが、ジュリエットの人物像が
非常に興味深く、女としてちょっと素敵に見えた。
ラストシーンで、ロミオが死んでしまったと理解するとジュリエットは慟哭して
自分も後を追ってしまうのだが、ノイマイヤー版のジュリエットは
ロミオが死んでしまったと理解すると、強く意志のある表情で
何の迷いもなくナイフで自分の胸を突き刺すのだ。

このシーンが強烈なイメージとして残り、終演しても呆然としてしまった。
こんなにもロミオを一途に愛していたのか!!!
と、最後に見せつけられ運命のイタズラを恨んでしまう。

また、この演出ではお芝居などでよく使われる舞台転換の手法が
最初から最後まで巧みに使われ、観客はまるで本のページをめくるような
スムースな物語運びが展開される。

見どころが実に多くて、全て書くと長くなってしまうのだが
非常に演技力の高いバレエ団によって上演されたので、見応えがあり
見終わった後の充実感もある舞台だった。

ノイマイヤー版のロミジュリをもっとたくさん見ておけば良かった…と
1日しかチケットを取らなかったことを後悔したほどだ。
是非、またこの演目を日本に持ってきて欲しいと切に願います。




[ 2009/05/27 01:18 ] バレエ | TB(-) | CM(-)

Napoli(The Royal Danish Ballet)

Je l'écris en japonais.

15/05/2009
Napoli(ナポリ)
The Royal Danish Ballet(デンマーク・ロイヤル・バレエ)

振付:オーギュスト・ブルノンヴィル

Gennaro(ジェンナロ):Thomas Lund(トマス・ルンド)
Veronica(ヴェロニカ):Eva Kloborg(エヴァ・クロボー)
Teresina(テレシーナ):Tina Højlund(ティナ・ホイルンド)
Fra Ambrosio(フラ・アンブロシオ)修道士:Poul-Erik Hesselkilde(ポール=エリック・ヘセルキル)

Golfo(ゴルフォ)海王:Fernando Mora(フェルナンド・モラ)

Pas de six(パ・ド・シス)
Kizzy Howard/Gitte Lindstrøm/Christina Michanek/
Yao Wei/Nicolai Hansen/Nehemiah Kish

以前、CS放送でこのナポリを見てから
「一度、生の舞台を観てみたい」
と、思い続け、念願叶って東京で見ることが出来たのはラッキーだった。

なぜ、それほどまでにこのナポリに魅了されたか…というと
まず、ストーリーがとてもよく出来ていて
宗教的な物語を心温まるアットホームドラマに仕上げているトコロが気に入った。
そして、人物描写がとても細かく、音楽と演技だけで繰り広げられる
第1幕が非常に面白い。
音楽を効果的に使い、バレエというよりは無声映画を観ている感覚だ。

そしてバレエ的な第2幕、海の洞窟シーンでは
海の精へ変えられてしまったテレシーナが人間であった頃の記憶を
失って葛藤する様が、千と千尋の神隠しのような不思議の国感を
十分に演出し、聖母のお守りによって記憶を取り戻し
人間に戻る流れは非常に見応えがある。

そして、お祭りの第3幕はブルノンヴィルスタイルの踊りを
次から次へと楽しむことが出来る。

確かに、バレエとしての要素は少なく
第2、第3幕で頑張って補っている感は否めないが
表現力が豊かなダンサーたちでそんなことも忘れさせてくれる。

実は第2幕の海の洞窟シーンは、ファラオの娘と非常に被る。
どこかで見たような…と幕間に考えたらファラオだった。
シチュエーションが似すぎだ。

ファラオではナイル河の神、ナポリでは海王ゴルフォ。
アスピチアは地上に戻してもらえる。テレシーナはジェンナロが迎えに来る。
まぁ、ファラオはナイル河の神がアスピチアの願いを聞いてくれて
地上に戻れるんだけど。。。
じゃあ、何でナイル河に身を投じた!(切羽詰まってたんだけど…)
と、ちょっと説教したくなる(笑

その辺り、ナポリは筋書きがとても滑らかで納得がいく。

さて、ダンサーではジェンナロ役のトマス・ルンドがとても良かった。
安定感があるのにダイナミックで、難しいパが連続し続けるブルノンヴィル独特の
振付をとても滑らかに気持ちよく踊ってくれた。
しかも第1幕でテレシーナを失ってしまったと思い慟哭するシーンでは
白熱の演技にグッときてしまった。

全体的には男性ダンサーがとても素晴らしく、女性ダンサーは負けてしまっていた。
女性で唯一良かったのはパ・ド・シスのヤオ・ウェイ。
ちょっと痩せすぎな感じもしたが、妖精のようなふわっとした踊りは
ずっと見ていても飽きない。

ヤオ・ウェイのラ・シルフィードなんか見てみたいですね。

ナポリの動画
[ 2009/05/18 20:21 ] バレエ | TB(-) | CM(-)

ESPRIT

(Je l'écris en japonais)

ESPRIT エスプリ
-Les Ballets de Roland Petit(ローラン・プティの世界)-

【programme プログラム】
*L'Arlesienne アルルの女(「アルルの女より」)
Tamiyo Kusakari et Massimo Murru 草刈民代/マッシモ・ムッル


アルルの女からの抜粋。
フレデリを悩ます女性「アルルの女」によって精神を狂わされてゆく様と、
フレデリを想うヴィヴィエッタの実らぬ恋。
ビゼーの音楽が物語を一層盛り上げ、ラストシーンはなかなかの迫力。
マッシモ・ムッルのフレデリは控えめすぎて狂わされてゆく姿に
迫るものを感じられなかったが、さすがにプティダンサーとしての
プティの振付を小気味よく滑らかに踊る様は素晴らしかった。

アルルの女-動画を見る
L'Arlesienne - Jeremie Belingard(POB)


*La Petite Phrase de Vinteuil ヴァントィユの小楽節
 (「プルースト 失われた時を求めて」より)
Tamara Rojo(Royal Ballet) et Igor Kolb(Mariinsky Theatre) 
タマラ・ロホ/イーゴリ・コルプ


プルースト 失われた時を求めてより ヴェルデュラン夫人が絶賛し
サロンでどんなにかこの曲が素晴らしいか語るシーンから
清純な愛を感じさせるバレエに仕上がっている。
スワン氏が妄想するオデットとの恋愛を現しているとか。
真っ白な衣装の男女がその初々しさを物語っている。
ロホは清純というよりはちょっと艶っぽいが
実際のオデットは高級娼婦だし、彼女のオデットもいいな…とふと思う。
サポートに徹する役柄のコルプだが、やはりマリインスキー仕込みの
手先足先に踊りの流れは絶品だ。
爽やかさがこちらまで届くようだった。

*Copperius et une poupée コッペリウスと人形(「コッペリア」より)
Luigi Bonino ルイジ・ボニーノ


プティ版コッペリアでは有名なシーンで
コッペリウスと彼の愛する人形が優雅にダンスをする場面。
ボニーノのコッペリウスはやはりちょっとコメディ要素が多い。
ダンディな紳士ではなく、おちゃめで愛らしい。
6月の新国立劇場でもプティ版コッペリアが上演されるが
そちらの宣伝も兼ねているかのような気がしたのは私だけだろうか。
もちろん6月の公演でもボニーノのコッペリウスは堪能できる。

新国立劇場のコッペリア(見どころなど)

コッペリウスと人形-動画を見る Copperius(Roland Petit)
(プティ氏自身がコッペリウスを演じている)


*Ma Pavlova - Méditation de Thaïs タイス
 (「マ・パブロヴァ」よりタイスのパ・ド・ドゥ)
Tamara Rojo et Lienz Chang タマラ・ロホ/リエンツ・チャン


アンナ・パブロヴァに捧げられたバレエ。
特にこのタイスはプティのガラ公演ではよく踊られる。
難しいリフトを多用しながらも、優雅で幻想的な世界。
チャンの強靱な肉体が少々タイスには不釣り合いな気がしたが
ロホを軽々とリフトし、重力を感じさせない辺りは素晴らしかった。
曲も心地よく、テープなのが残念でならなかった。

タイス-動画を見る
Ma Pavlova-Méditation de Thaïs(Dominique Khalfouni & Denys Ganio)
(カルフーニとガニオ(マチュー・ガニオの両親)が踊るタイス。
カルフーニが美しすぎる。)


*Otto Dix-Jack l'éventreur 
「オットー・ディックス」より-切り裂きジャック
Tamiyo Kusakari et Igor Kolb 草刈民代/イーゴリ・コルプ


ドイツ出身の新即物主義の画家であるオットー・ディックスの
作品をバレエにしたもので、娼婦らしき女と殺人鬼の
悲しい惨劇を表現している。
アルバン・ベルクの「ルル組曲」から曲を使用しているが
不協和音で緊迫しつつもスリルのある音楽がドキドキした。
コルプの役作りが最高で、信じられないほどクレイジーで
全てをコルプに持って行かれた感じがした。
初見の作品だったがコルプの才能に惚れてしまった。

*Le Lac des cygnes 白鳥の湖
 (1幕2場より 男性のソロ/パ・ド・ドゥ)
Tamiyo kusakari et Massimo Murru 草刈民代/マッシモ・ムッル


有名な白鳥の湖の1幕2場。曲はハープ調。
そして、男性も白鳥。
ムッルの白鳥があまりにも美しくて驚いた。
そして、舞台上がまるで水の上のように感じてしまう
プティ氏の振付には感嘆のため息すら出た。
そして、草刈さんとムッルの2人がどこまでも美しく
やはり草刈さんはこういうイメージのものは強いな、と確信した。

*Notre-Dame de Paris - Esmeralda et Quasimodo
エスメラルダとカジモドのパ・ド・ドゥ(「ノートルダム・ド・パリ」より)
Tamara Rojo et Lienz Chang タマラ・ロホ/リエンツ・チャン


かのディズニーはこの作品をハッピーエンドにしたが、
この作品の時代背景、世相からしてやはり悲劇なのだ。
人間の欲にまみれ退廃した世間にあってこそ、カジモドの純粋で
綺麗な心は生きてくるのではないだろうか。
叶わぬカジモドの恋と、エスメラルダのつかの間の安らぎが
上手く交差する場面がこの美しいパ・ド・ドゥ。
ロホもチャンも役柄に非常にマッチしていたので
このパートナーでの全幕も観てみたいと思ってしまった。

ノートルダム・ド・パリ-動画を見る
Esméralda & Quasimodo (Isabelle Guérin et Nicolas Le Riche)


*Je cherche après Titine & Les petits chaussons
( Extrait du ballet "Charlot dance avec nous'')
 ティティナを探して&小さなバレリーナ(「ダンシング・チャップリン」より)
Luigi Bonino ルイジ・ボニーノ


プティのガラにボニーノが出れば、必ずやる演目だろう。
この日、会場が大きな笑いに包まれた。
説明はいらない。
ただ見ていればいい。
プティとボニーノのケミストリーはやはり徒者ではない。
最近のお笑いブームを見続け、それを普通に感じていたが
この演目を見て、言葉や身体の暴力で笑いを取る芸人に
疑問を感じざるを得なかった。
ユーモラスとは誰も傷つけないものでなくてはならないのでは…。

ダンシング・チャップリン-動画で見る
Charlot(Luigi Bonino)


*Gymnopédie "Ma Pavlova" ジムノペディ(「マ・パブロヴァ」より)
Tamiyo Kusakari et Lienz Chang 草刈民代/リエンツ・チャン


サティの曲でも有名なジムノペディ。
もの思いにふける時には最高な曲です。
白の衣装に黒の手袋姿のマダムと体操選手な出で立ちの男性。
マダムがどこまでも優雅に踊り、男性はマダムを美しくサポート。
草刈さんはこちらよりは白鳥の方がお似合いでした。

ジムノペディ-動画を見る
Gymnopédie "Ma Pavlova"(Dominique Khalfouni)


*Morel et Saint-Loup ou le combat des anges
 モレルとサン=ルー公爵 パ・ド・ドゥ
 (「プルースト 失われた時を求めて」より)
Massimo Murru et Igor Kolb マッシモ・ムッル/イーゴリ・コルプ


モレルの手にかかり、その魅力に取りつかれたサン=ルー。
同性愛の物語がテーマにもなるプルーストにおいて
美しいサン=ルーに嫉妬心すら抱くモレルの愛憎は見物だ。
「天使たちの戦い」と別名がつくこのパ・ド・ドゥは
まさに、数分にめくるめく展開が詰め込まれた傑作だ。
コルプのモレルが良かったです。
シャルリュス男爵を誘惑するシーンなんかも見てみたいです。
サン=ルーはマチュー・ガニオの残像が強烈すぎて。

モレルとサン=ルー-動画を見る
Morel et Saint-Loup(Mathieu Ganio et Stéphane Bullion)


*Cheek to cheek チーク・トゥ・チーク
Tamiyo Kusakari et Luigi Bonino 草刈民代/ルイジ・ボニーノ


フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの映画「トップ・ハット」
へのオマージュとして作られた作品。
バレエ界の中ではフレッド・アステアを敬愛するダンサーも多いが
このプティ氏もアステアファン。
私ぐらいの年代だと、もうフレッド・アステアの名前も知らない人が
多いだろうが、一見の価値ある名ダンサーだ。
お洒落で軽快、ダンディでタップは絶品。
プティの作品はハリウッドのお洒落で優雅な映画を
エスプリをたっぷり効かせてアレンジしてあるかのようだ。
このチーク・トゥ・チークはガラなどで何度も見るが
やはりこの雰囲気はプティ氏にしか出せないだろう。



[ 2009/04/23 00:45 ] バレエ | TB(-) | CM(-)

パリ 3日目/マーラー交響曲第3番

夕刻のバスティーユ劇場。

バスティーユ劇場

バスティーユ劇場は新オペラ座とも呼ばれており
現在、オペラを中心にバレエも上演されています。
今日はこちらでマーラーの交響曲第3番(ノイマイヤー)を観劇。

またもや届かなかったチケットの購入証明を持って
ボックスオフィスへ。。
すると昨日ガルニエ宮のボックスオフィスに居た方がいて
昨日同様に、パソコンで購入記録を確認後
発券機でシャキシャキ発券してくれ、あっさり手元へ。

メルシーボークー!!!

パンフレットを買って(10ユーロ)中にはいると
昨日と違って劇場の中は思いっきりモダンで現代的。
バレエやオペラを観る…というよりは
演劇やコンサートを観るような感じの劇場で
ちょっと調子が狂う。

チケットを係員に見せると席まで案内してくれます。
案内してくれた席はまたもや前から三列目。
舞台が近くて嬉しい!
(目が悪いので…)

内容は全く分からなかったので、舞台の状況だけまずは書きます。
ブックレットを翻訳機にかけてから、もう一度感想は書きます。

マーラー第3番のパンフ

Ⅰ-HIER(昨日)
(…Et tous nos hier n'ont fait qu'éclairer pour des fous le chemin de la mort poussiéreuse…)
(いつも、昨日という日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照らしてきたのだ。)
ウィリアム・シェイクスピア/マクベス

Nicolas Le Riche

Mathias Heymann,Stéphane Bullion

Alessio Carbone,Christophe Duquenne,Karl Paquette

Audric Bezard,Vincent Chaillet,Josua Hoffalt,Aurélien Houette,
Yong Geol Kim,Florian Magnenet,Julien Meyzindi,Alexis Renaud,
Yannick Bittencourt,Matthieu Botto,Vincent Cordier,Yvon Demol,
Axel Ibot,Florimond Lorieux,Marc Moreau,Fabien Révillion,Daniel Stokes,
Yann Chailloux,Jean-Baptiste Chavignier,Mickael Lafon,Erwan Le Roux,
Eric Monin,Alexis Saramite,Francesco Vantaggio,Sacha Gontcharouk,
Benjamin Husson,Nans Pierson



男性だけの第1楽章。
若手とプルミエのダンサーたちが美しく混ざり合いながら
まるで組み体操のようなポーズを決めてゆく。
そこへ現われるニコラ。
彼は明らかにみんなと違う存在で、相見えることがない。

ソロを踊ったマチアスは素晴らしい踊りで、ひとり異彩を放っていました。

Ⅱ-ÉTÉ(夏)

Nolwenn Daniel,Christophe Duquenne,
Mélanie Hurel,Alessio Carbone,

Marie-Solène Boulet,Laurence Laffon,Amandine Albisson,
Héloise Bourdon,Lucie Clément,Juliette Gernez,Vanessa Legassy,
Juliane Mathis,Karine Villagrassa



女性たちが出てきてゆるやかに踊る第2楽章。
ニコラは寝ている。
夢を見ているかのよう。

Ⅲ-AUTOMNE(秋)

Eleonora Abbagnato,Karl Paquette,

Laura Hecquet,Florian Magnenet,
Aurélia Bellet,Alice Renavand,Audric Bezard,
Charlotte Ranson,Fabien Révillion,
Mathilde Froustey,Marine Ganio,Aurélien Houette,Axel Ibot,

Marie-Solène Boulet,Laurence Laffon,Amandine Albisson,Alexandra Cardinale,
Juliette Gernez,Vanessa Legassy,Juliane Mathis,Karine Villagrassa
Yong Geol Kim,Julien Meyzindi,Alexis Renaud,Yannick Bittencourt,
Vincent Cordier,Yvon Demol,Marc Moreau,Daniel Stokes



アバニャートとパケットが幻想的に踊り出し、様々なところで
カップルたちが踊り出す。
ニコラは舞台はじでひとりの女性と楽しそうにしているが
やがてみんな寂しそうに去っていってしまう。

Ⅳ-NUIT(夜)

Delphine Moussin,Nicolas Le Riche,Stéphane Bullion



音楽のない舞台でムッサンが踊り出し、ニコラ、ビュリヨンも踊り出す。
およそ5分ほど音のない状態で3人の踊りが続く。
そこへ静かにオケが加わり、歌手の歌も加わる。

Ⅴ-ANGE(天使)

Clairemarie Osta



赤いタイツでひとり異色のオスタが無邪気に踊り出し
有名な第5楽章が始まる。
終始無邪気な踊りでいかにも天使と言った感じ。

Ⅵ-CE QUE ME CONTE L'AMOUR(愛は何を私と関連づけるか)

Clairemarie Osta,Nicolas Le Riche



天使のオスタとのパ・ド・ドゥ。
しかし、最後はニコラひとりが舞台に残され幕は閉じる。

実は昨日のル・パルクより観客の反応が良い舞台でした。
しかし、座りっぱなしで休憩なしの2時間ぶっ通し。
さすがに途中、疲れて眠くなってしまう部分もありました。

それでも最後はなんか鳥肌が立つような舞台でした。
終始ニコラが素晴らしく、ものすごく調子も良さそうでした。

ブックレットを翻訳するまでもう少々お待ち下さい!!

終わってメトロに乗って帰ると22:00過ぎ。
明日の最終日に備えて就寝です。
[ 2009/03/22 03:10 ] バレエ | TB(-) | CM(2)


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